2025/07/27
こんにちは。 東金市のたんぽぽ整骨院です。今回は、小さなお子さまに多い「肘内障(ちゅうないしょう)」について解説します。 お子さんと手をつないで歩いていた時、転びそうになって咄嗟に引っ張ったら「急に腕を動かさなくなった」「泣き止まない」。そんな経験はありませんか? それ、肘内障かもしれません。 肘内障とは? 肘内障は、5歳くらいまでの小児に多い肘関節の亜脱臼です。肘の関節を構成する骨の一部(橈骨頭)が、靭帯から部分的に外れてしまうことで起こります。 骨が外れるといっても完全な脱臼ではなく、「引っ張られたこと」によって肘関節の位置がずれてしまう軽度の状態です。発育途中の関節構造が未熟なため、小さな力でも起きてしまいます。 肘内障の症状 腕をダランと下げたまま、動かそうとしない 肩や手首は動くが、肘を曲げようとしない 腕を触ると嫌がって泣く 見た目に腫れや変形はないことが多い 痛がっていても、安静にしていれば腫れが出ないため、見逃されがちです。 応急処置と対応 肘内障は、早期の整復(元の位置に戻すこと)で回復が可能です。多くの場合、整骨院や整形外科で簡単な操作を行うことで、すぐに動かせるようになります。 ただし、ご家庭で無理に引っ張ったり揉んだりするのは避けてください。別の損傷を引き起こす恐れがあります。 痛みが続いていたり、腫れや熱感がある場合は整形外科での精密検査が必要です。 肘内障を予防するには? 手を引っ張って持ち上げない(特に階段や段差) 両手を持ってブランコのように遊ばせない 服を脱がせる時は片腕ずつやさしく 転倒時に咄嗟に手を引かない 「手を引いて歩く」場面では、肘ではなく体幹に近い部分(脇や肩)を支えるように意識すると安心です。 たんぽぽ整骨院での対応 当院では、肘内障の可能性があるお子様に対し、 丁寧な触診と可動域のチェック 肘関節の整復操作(必要に応じて) 親御さんへの予防アドバイス を行っています。整復後すぐにケロッと泣き止んで腕を動かすお子さんの姿を見て、ほっとされるご家族も多くいらっしゃいます。 お子さんの「なんだか腕を動かさないな…」という様子に気づいたら、早めの受診をおすすめします。 肘内障は早期に対処すれば、後遺症を残すことなく回復できます。 気になる症状があれば、ぜひ東金市のたんぽぽ整骨院までご相談ください。