お知らせ

ストレスと姿勢が繋がる理由

2025/12/08

「ストレスが溜まると姿勢が悪くなる」「肩こりや腰痛が増える」 こんな経験はありませんか? 実はストレスと姿勢は、自律神経と脳脊髄液の流れを介して密接に繋がっています。 ■ストレスが自律神経を乱し、姿勢に影響する ストレスを受けると、身体は「防御モード」に切り替わり、 交感神経が優位になります。すると… 呼吸が浅くなる 胸郭が固まる 首・肩の筋肉が緊張する 反り腰や猫背になりやすい という変化が起こり、結果として姿勢が崩れます。 特に現代人は、デスクワークやスマホ操作で浅い呼吸が常態化しており、 ストレスと相まって慢性的に交感神経が優位になりがちです。 ■脳脊髄液の流れもストレスで滞る 脳と脊髄を循環する「脳脊髄液」は、 神経の栄養補給・老廃物排出・自律神経の安定に関わる重要な体液です。 ストレスが続くと… 頭の筋膜が固くなる 首の緊張で上部頸椎がロックする 背骨の揺らぎが減る これらによって、脳脊髄液の循環が低下し、 頭痛・めまい・不眠・倦怠感などが出やすくなります。 つまりストレスは、筋肉だけでなく神経の働きそのものに影響を与え、 姿勢の乱れをさらに強めてしまうのです。 ■姿勢が悪いほどストレスが抜けにくくなる悪循環 姿勢が崩れると、逆にストレスが抜けにくくなるという研究もあります。 理由は以下の通りです。 猫背:肺が広がらず呼吸が浅い → 副交感神経が働かない 首が前に出る:自律神経の中枢(上部頸椎周囲)が緊張 胸郭が固い:交感神経幹が圧迫されやすい 骨盤の傾き:内臓が圧迫され、身体が“緊張しやすい体質”になる つまりストレスによって姿勢が崩れ、 崩れた姿勢がさらにストレスを呼び込むという負のループが起こります。 ■当院で行うアプローチ(機能神経学的観点) 単に「姿勢を整える」だけでは、ストレス由来の不調は改善しません。 当院では以下のステップで、神経バランスを整えます。 神経の左右差評価(パトリックテスト、肩の挙上テスト) 足根骨のモビリゼーションで固有受容器を活性化(末梢から中枢へ) トムソンテクニックで骨盤・胸椎・頸椎を調整し、姿勢の軸を再構築 上部頸椎(特にC2)へのプレッシャー刺激で自律神経をリセット この流れは、 「末梢 → 姿勢軸 → 中枢(自律神経)」 という一貫した神経調整で、 ストレスに強い身体づくりを目的としています。 ■まとめ ✔ ストレスは姿勢を確実に崩す ✔ 自律神経の乱れ・脳脊髄液の滞りが不調を生む ✔ 姿勢が悪いほどストレスに弱くなる悪循環 ✔ 神経バランスを整えることで根本改善が可能 ストレスによる肩こり・頭痛・息苦しさ・不眠でお悩みの方は、 自律神経と姿勢の両面から見直すことが重要です。

めまい・ふらつきと姿勢の関係

2025/12/07

「めまい」や「ふらつき」は耳の問題だけだと思われがちですが、実は**首の姿勢(特に上部頸椎)が深く関わっています。 その鍵となるのが、首に存在する“固有受容器”**と呼ばれるセンサーです。 ■頸部固有受容器とは? 固有受容器とは、筋肉・関節の位置情報を脳に送るセンサーのこと。 中でも、頸椎(首)周りには全身の中でも特に高密度に存在しています。 このセンサーは 頭が今どこを向いているか 身体がどう傾いているか バランスを保つためにどう調整すべきか を常に脳へ送り続けています。 つまり首は、バランス機能の司令塔の一つと言えるのです。 ■姿勢の崩れがめまい・ふらつきを引き起こす理由 デスクワークやスマホ姿勢が続くと、頭が前に出た「ストレートネック姿勢」になり、 頸部の固有受容器が正しく働かなくなります。 その結果… 頭の位置情報が脳に正しく送られない バランス感覚が乱れる 目や内耳が必要以上に補正し続ける 自律神経も緊張しやすくなる という負の連鎖が起こり、めまい・ふらつき・頭重感が生まれます。 特に「回転性ではないフワッとしためまい」は、 頸部由来で起きるケースが臨床上多く見られます。 ■頸部だけを整えても改善しない理由 大切なのは 首=頭の支点 であるという点。 土台である 胸椎の可動性(猫背の改善) 骨盤の安定性(左右差の解消) が崩れていると、首の負担は取り切れません。 また、首の固有受容器は足部の固有受容器とも連動しており、 足のアーチ低下や足根骨の可動性が悪いとバランス情報が乱れ、 結果的に首に過剰な修正負荷がかかります。 あなたの「めまい・ふらつき」は、 実は**“足〜骨盤〜胸椎〜首”の連鎖**が崩れた結果かもしれません。 ■当院が行う調整(機能神経学的アプローチ) 当院では以下の流れで評価・施術を行います。 パトリックテストや肩の挙上テストで神経バランスの左右差を確認 足根骨のモビリゼーションで固有受容器を活性化 トムソンテクニックで骨盤・胸椎・頸椎を調整 最後にC2へのプレッシャー刺激で中枢のリセット この順序は「末梢 → 中枢」への神経調整で、 頸部固有受容器を最適に働かせ、バランス機能を回復させることを目的にしています。 ■まとめ ✔ めまい・ふらつきは首の姿勢と固有受容器が深く関わる ✔ デスクワーク・スマホ姿勢は固有受容器の働きを弱める ✔ 首だけでなく、足部・骨盤・胸椎の連鎖で評価することが重要 ✔ 神経バランスを整える施術で改善が期待できる “耳の問題じゃないめまい”でお悩みの方は、 一度、姿勢と頸部の神経バランスから見直してみませんか?

膝が痛いのは膝のせいとは限らない?股関節・足部との連鎖

2025/12/06

「歩くと膝が痛い」「階段がつらい」「運動すると膝が不安定になる」 こうした膝の痛みは、実は 膝そのものが原因ではないケース がとても多いのをご存じでしょうか? 膝は身体の中でも“股関節と足首に挟まれた関節”であり、 この2つの動きの影響を大きく受けるため、膝だけの施術では改善しづらいのです。 ◆ 股関節の動きが悪いと膝にねじれが集中する 股関節は本来、前後・左右・回旋と大きく動く関節です。 しかしデスクワークや運動不足で股関節が硬くなると、 本来股関節で吸収されるはずの負担が 膝に流れ込みます。 特に多いのは以下のパターン: 内股・外股が強い 膝が内側に入る(Knee-in) 片足立ちでバランスが取れない 股関節がスムーズに動かないと、膝に過剰なねじれがかかり、痛みの原因になります。 ◆ 足部の歪み(アーチの崩れ)は膝の角度を変える 足のアーチが落ちる(偏平足・過回内)と、膝が内側に傾き“X脚気味”になります。 この状態では膝の内側の靭帯や半月板、外側の筋膜に必要以上のストレスがかかります。 当院では、足根骨のモビリゼーションで 固有受容器(身体の位置情報センサー)を正常化し、 膝に負担が集まりにくい立ち方へ導きます。 ◆ 膝痛は「神経のバランス」も深く関係 膝が痛い人の多くは、 股関節まわりや足部の固有受容器が乱れ、 左右の神経反射にアンバランスが起きています。 当院では ① 足部(末梢)の調整 ② 骨盤・胸椎の調整(姿勢) ③ C2へのプレッシャー(中枢) という順序で神経を整え、膝が正常な動きを取り戻す環境をつくります。 ◆ 膝だけ施術しても改善しづらい理由 膝は“中間の関節”であり、単独で痛みが出ることは少ないです。 股関節や足部が整うと、膝の負担は大きく減り、痛みの再発も防ぎやすくなります。 「膝を治したいのに、股関節や足首も診るんですね」 と驚く方は多いですが、これが本当の根本改善。 膝の痛みが続いている方は、ぜひ一度ご相談ください。

朝起きた時の腰痛は“寝姿勢”と自律神経から見直すべき

2025/12/03

「朝起きると腰が痛い」「動き出すまで腰が重たい」 このような“朝の腰痛”に悩む方はとても多いです。 多くの方は ベッドやマットレスの問題 腰が冷えた 寝返りが少ない といった要因を思い浮かべますが、実は 寝姿勢と自律神経のアンバランス が深く関わっています。 ◆ 朝の腰痛が起こる本当の理由とは? ① 寝姿勢で腰椎に負担がかかっているから 仰向けでも横向きでも、 “背骨が自然なカーブから外れている姿勢” が続くと、腰の関節に圧がかかり続けます。 特に多いのが ✔ 腰だけ反った姿勢(反り腰のまま寝ている) ✔ 横向きで骨盤がねじれた姿勢 ✔ 枕の高さが合わず首がねじれている といったケース。 寝ている間に背骨の緊張が取れるどころか、逆に“歪みを強化” してしまうことがあります。 ② 寝ている間は自律神経が回復する時間—but 乱れている人は逆にこわばる 本来、睡眠中は副交感神経が優位になり、筋肉はゆるむ状態になります。 しかし、ストレス・過労・呼吸の浅さで自律神経が乱れている人は 寝ている間も身体が“力を抜けない状態”。 すると、 深部筋(特に腰の多裂筋)がオンのまま 朝起きた瞬間に痛みが出る 起き抜けに動けない という状況をつくります。 ③ 足の固有受容器の情報が乱れ、寝返りの質が落ちる 寝返りは、身体の位置情報を脳が正しく受け取ることで自然と起こります。 ところが足部の固有受容器がうまく働いていないと、脳が「身体が今どういう姿勢か」を正しく把握できず、寝返りが減少。 寝返りが少ないと、 ✔ 同じ姿勢が長時間続く ✔ 血流が悪い ✔ 朝に痛みが出やすい という悪循環が生まれます。 ◆ たんぽぽ整骨院のアプローチ:朝の腰痛は“神経バランス”から整える 当院では、朝の腰痛を単なる腰の問題として扱いません。 身体を「神経のシステム」として捉え、次の流れで調整します。 ① 末梢からの調整:足根骨のモビリゼーション パトリックテスト・肩の挙上テストで左右どちらの神経が興奮しているかを評価。 神経が過剰に働いている側の足根骨を動かし、固有受容器を整えることで “脱力しやすい身体” をつくります。 ② 姿勢の調整:トムソンテクニックで骨盤・胸椎を整える 寝姿勢の崩れの多くは、 ✔ 骨盤の前後傾 ✔ 胸椎の硬さ が背景にあります。 ドロップテーブルで負担なく背骨の連動を整え、寝た時に力が抜ける身体へ。 ③ 中枢のリセット:C2へのプレッシャー刺激 C2は姿勢反射に関わる重要ポイント。 ここを整えることで、副交感神経が働きやすくなり、 “寝ている間にちゃんと回復できる身体” をつくります。 ◆ 朝の腰痛を改善するためのセルフケア 寝る前に深呼吸で自律神経を整える 横向き寝の場合は膝の間にクッション 反り腰の方は膝裏にタオルを丸めて入れる 寝返りを促す軽い胸郭ストレッチ なども有効です。 ◆ まとめ 朝の腰痛は、 ✔ 寝姿勢の崩れ ✔ 自律神経の緊張 ✔ 寝返りの低下 が複合して起こる“神経システムの問題”。 原因を正しく整えれば、朝の腰痛は大きく改善できます。 起きるたびに腰が痛い…という方は、一度ご相談ください。

反り腰タイプの腰痛は“腹圧の抜け”が原因?呼吸と体幹の再教育が必要な理由

2025/12/01

「腰が反ってしまう」「立つと腰が痛い」「ポッコリお腹が気になる」 こうした“反り腰タイプの腰痛”は、実は 腹圧(インナーマッスルの圧力) の低下が大きく関わっています。 腹圧が抜けると背骨が不安定になり、腰が反りやすくなり、慢性的な腰痛に繋がります。 さらに、腹圧は呼吸とも密接に関係しており、呼吸が浅いほど反り腰が悪化する悪循環も見られます。 今回は、反り腰と腹圧の関係、そして当院で行う根本改善アプローチについて解説します。 ◆ 反り腰と腹圧の関係 — なぜ腰が反ってしまうのか? ① 腹圧が弱いと腰椎が前に倒れやすくなる 腹圧は、内側から背骨を安定させる“柱”の役割。 しかし腹圧が低下すると、骨盤が前に倒れ、腰椎は過度に反りやすくなります。 その結果—— 腰の関節が圧迫される 腰の筋肉が常に緊張する 歩く・立つだけで腰が痛くなる という状態が生まれます。 ② 呼吸が浅いと腹圧はうまく入らない 腹圧は“横隔膜の上下運動”がカギ。 しかし、ストレスやデスクワークで呼吸が浅い方は、横隔膜が下がらず腹圧が機能しません。 呼吸が浅いと—— 反り腰が強くなる 肋骨が開いてお腹に力が入りにくい 腰の筋肉ばかり働いてしまう という問題が起きます。 ③ 背中の硬さ(胸椎の可動性低下)も反り腰を生む 反り腰の方はほぼ例外なく 胸椎が硬い です。 胸椎が動かないぶん、腰椎で過剰に反ってバランスを取るため、腰に負担が集中します。 胸郭・胸椎の可動性を戻すことは、反り腰改善の基礎となります。 ◆ 反り腰腰痛の根本改善には“体幹の再教育”が必須 反り腰は一時的なストレッチでは根本改善しません。 必要なのは 「呼吸×腹圧×体幹」の再教育(リトレーニング) です。 当院では次のポイントを重視します。 ◆ 当院のアプローチ:末梢 → 姿勢 → 中枢の流れで反り腰を改善 ① 足根骨モビリゼーションで固有受容器を調整(末梢から) 反り腰の多くは“腰まわりの筋肉の過緊張”が強く、神経のバランスも乱れています。 まずは足部の固有受容器を刺激し、自律神経の過緊張を鎮めて体幹が働きやすい状態へ。 ② トムソンテクニックで骨盤と胸椎を調整(姿勢づくり) 反り腰の核心は 骨盤前傾+胸椎の硬さ。 ドロップ矯正を使うことで、負担なく姿勢軸を整え、呼吸しやすい胸郭を作ります。 ③ C2プレッシャーで中枢神経をリセット C2の調整で脳幹の緊張が整い、腹圧や体幹を書き換える“学習能力”が向上します。 反り腰のクセを改善するうえで重要なステップです。 ④ 呼吸×腹圧の再教育(セルフケア指導) 横隔膜を使った呼吸 コアユニット(横隔膜・腹横筋・骨盤底筋)の連動 肋骨の動き改善エクササイズ など、患者さんのタイプに合わせて指導。 短時間で効かせるパーソナルメニューも併用し、再発しにくい体へ導きます。 ◆ まとめ 反り腰による腰痛は、 ✔ 腹圧低下 ✔ 呼吸の浅さ ✔ 胸郭の硬さ ✔ 姿勢・神経バランスの乱れ が複合して起きます。 筋肉のマッサージだけでは改善しません。 “体幹の再教育”と“呼吸の改善”が必要です。 反り腰で腰痛が続いている方は、早めに当院の施術で身体の使い方を見直してみてください。

内臓疲労が姿勢を崩し、体のコリをつくるメカニズムとは?

2025/11/30

「デスクワークが続くと肩こりがひどい」「ストレッチをしてもすぐ首や腰が張ってくる」 ——そんな方に意外と多い原因が “内臓疲労” です。 筋肉のコリは、筋肉そのものだけが悪いとは限りません。 実は、体の内側で起きている不調が姿勢を崩し、結果としてコリや痛みを生み出しているケースが非常に多いのです。 ◆ なぜ内臓の不調が姿勢に影響するのか? ― 3つのメカニズム ① 内臓の緊張は姿勢筋の緊張に連動する(内臓ー体性反射) 内臓にストレスがかかると、その情報は脊髄を通って体の表面の筋肉にも反射的に緊張を生みます。 たとえば—— 胃が疲れる → 左胸〜背中が張る 肝臓が疲れる → 右肩〜肩甲骨が硬くなる 腸が疲れる → 腰部・骨盤まわりがガチガチになる こういった “内臓からくるコリ” はマッサージだけでは取れません。 ② 自律神経の乱れが姿勢制御を低下させる 内臓疲労=自律神経の働きが落ちている状態。 自律神経が乱れると、姿勢を微調整する“抗重力筋”が上手く働かなくなり、次のような崩れが起こります。 腰を反りすぎる 肩がすくむ 猫背が進む 深い呼吸ができなくなる 姿勢が崩れると、同じ姿勢でも筋肉に無駄な負担がかかり、慢性的なコリへとつながります。 ③ 呼吸が浅くなり、胸郭が硬くなる 内臓疲労が溜まると横隔膜の動きが低下し、呼吸が浅くなります。 すると胸郭(肋骨まわり)が動かなくなり、肩・首・背中の筋肉が呼吸を補うために過緊張します。 特に多いのが—— デスクワーカー ストレスが多い方 寝不足気味の方 この「呼吸の浅さ」は、コリの根本原因となるケースが非常に多いです。 ◆ 当院のアプローチ:内臓疲労×姿勢×神経バランスを同時に改善 当院では、単に筋肉を緩めるだけではなく 「内臓 → 姿勢 → 中枢神経」 という順序で調整し、全身の機能を整えます。 ① 末梢からの神経調整(足根骨モビリゼーション) 内臓疲労で乱れた神経バランスを、固有受容器から整え、自律神経の過緊張を鎮めます。 ② 姿勢の崩れを矯正(トムソンテクニック・胸椎のドロップ矯正) 内臓疲労で硬くなった胸椎や骨盤を調整し、“呼吸しやすい姿勢”を作ります。 ③ 中枢神経のリセット(C2プレッシャー刺激) 脳幹の働きを回復させ、全身の筋緊張・自律神経のバランスを整えます。 ④ 内臓の負担を下げるアドバイス 食事のリズム 胸郭を広げる呼吸法 東洋医学タイプ別のセルフケア なども丁寧にサポートします。 ◆ まとめ 「内臓の疲れ」は ✔ 姿勢を崩す ✔ 呼吸を浅くする ✔ 自律神経を乱す ✔ 筋肉のコリをつくる という“見えない原因”になります。 慢性的な肩こり・首痛・腰痛が取れない方ほど、内臓疲労のケアが鍵になります。 「筋肉をほぐしても戻ってしまう」という方は、一度当院にご相談ください。

デスクワークで起こる“肩の挙上制限”はなぜ?

2025/11/28

こんにちは、たんぽぽ整骨院です。 「肩が上がらなくなってきた」「デスクワーク後に腕が重い」 このような相談を受けることが増えています。 実は、デスクワークで起こる 肩の挙上制限(腕が上がりにくい状態) は、 単に肩の筋肉が固まっているだけではありません。 背景には 神経の左右差(神経バランスの乱れ) が隠れていることが多いのです。 ■ なぜデスクワークで“肩が上がりにくくなる”のか? ① 長時間同じ姿勢で“神経の働き”に差が生まれる 肩の動きをコントロールしているのは筋肉ではなく、実は 神経(固有受容器)。 長く猫背姿勢で固めていると、 ・片側の背中や肩だけが働きすぎる ・反対側がうまく働けない という 左右差 が生じ、ある日突然「肩が上がらない」を感じます。 ② 胸椎が固まると肩は物理的に上がらない 肩を挙げる動作には肩甲骨だけでなく 胸椎の伸展(反る動き) が必須。 デスクワークで胸椎が丸まったままだと、 肩は動かしようがない状態になります。 ③ 足部の固有受容器が鈍ると“姿勢制御が崩れる” 意外ですが、肩の挙上には 足のセンサー機能 が深く関係します。 足根骨の動きが悪いと体のバランス情報が脳に届きにくくなり、 その結果、肩や体幹の動きまでぎこちなくなります。 ■ 当院で行う「肩の挙上制限」へのアプローチ ● ① 神経バランス評価(股関節開排・肩挙上) 左右どちらの神経が過緊張しているかをチェックします。 ● ② 足根骨モビリゼーションで固有受容器を復活 身体の“位置感覚”が整うと、肩の動きがスムーズになります。 ● ③ トムソンテクニックで胸椎・骨盤を調整 胸椎が動くと肩の可動域が一気に改善します。 ● ④ C2プレッシャーで中枢神経リセット 姿勢制御が整い、肩の挙上が自然で軽くなります。 ■ まとめ デスクワークでの肩の挙上制限は、 筋肉の硬さではなく“神経の左右差”が原因 のことが多く、 根本改善には 「末梢 → 姿勢 → 中枢」 と段階的に整えることが重要です。 腕が上がりにくい・肩が重いという方は、早めにご相談ください。

現代人の“呼吸不足”が肩こり・頭痛・腰痛を引き起こす理由

2025/11/26

こんにちは、たんぽぽ整骨院です。 最近、当院でも「肩こりが取れない」「頭痛が続く」「腰が固まる」といった相談が増えています。 これらの症状、実は “呼吸不足” が根本原因になっているケースが非常に多い のをご存じでしょうか? ■ なぜ現代人は“呼吸が浅い”のか? パソコン・スマホ作業が増え、背中が丸くなる姿勢が定着。 胸郭(胸のカゴ)が動きにくくなり、結果として 横隔膜が十分に動かず、呼吸が浅くなる のです。 浅い呼吸は、身体にある3つの大きな負担を生みます。 ■ ① 肩こりが取れない理由は「息を吸えていない」から 呼吸が浅くなると、横隔膜の代わりに 首・肩の筋肉(斜角筋・胸鎖乳突筋)が“呼吸補助”として働きます。 つまり、 呼吸するだけで肩に力が入り続ける → 慢性的な肩こりへ 「マッサージしてもすぐ戻る」という方の多くがこれに該当します。 ■ ② 頭痛は“酸素不足”と“首の緊張”から 浅い呼吸は脳への酸素供給が低下し、 さらに首の筋肉が固まり、血流が悪化します。 その結果、 ・緊張型頭痛 ・目の奥の痛み ・ふわっとしためまい が出やすくなります。 ■ ③ 腰痛は“呼吸で体幹が働いていない”サイン 呼吸は本来、横隔膜・腹横筋・骨盤底筋が連動して起こります。 この連動が崩れると、腰が反りやすくなり、 腰椎に負担が集中して腰痛を引き起こします。 特にデスクワークの方は要注意です。 ■ 当院の呼吸改善アプローチ たんぽぽ整骨院では、呼吸を“全身の機能”として捉えています。 ● 足根骨のモビリゼーション 固有受容器を整えて、身体が「正しい姿勢」を取りやすい状態へ。 ● トムソンテクニックで胸椎・骨盤の連動を改善 胸郭が広がる背骨の動きを作り、自然に呼吸が深まります。 ● C2へのプレッシャーで中枢神経をリセット 呼吸リズムと姿勢制御のバランスが整い、 肩こり・頭痛が短期間で軽くなるケースも多いです。 ■ まとめ 呼吸が浅いと、 肩こり・頭痛・腰痛は「治らない身体」になってしまいます。 「呼吸がうまく入らない」「姿勢が崩れやすい」という方は、 ぜひ一度当院の施術で呼吸の土台から整えてみてください。

むち打ち症の本当の原因は“首だけ”じゃない?胸椎・骨盤との関連性

2025/11/24

交通事故や急な衝撃で起こる むち打ち症(頸椎捻挫)。 「首が痛い=首だけの問題」と思われがちですが、実はむち打ち症は 全身の連動が崩れることによって症状が長期化するケースが多い ことをご存じでしょうか? 当院にも 首の痛みがずっと続く めまい・頭痛・吐き気が治らない 姿勢が安定しない といった症状で来院される方が多く、その多くに 胸椎・骨盤の機能低下 が見られます。 ■ むち打ち症の“本当の原因”はどこにある? ① 首の筋肉は体幹と連動して動く 首は単独ではなく、胸椎(背骨)・肩甲帯・骨盤と連動して動きます。 事故の衝撃は首だけで吸収されず、身体全体に波のように伝わり 特に胸椎・骨盤の微細なズレや機能低下を生みます。 ② 胸椎が固まると首に負担が集中 胸椎は「クッション」と「支柱」の両方の役割を担っています。 ここが固くなると、 呼吸が浅くなる 頭の重さをうまく支えられない 首の筋肉だけが過剰に働く といった状態になり、むち打ち症が長引きます。 ③ 骨盤のゆがみは神経バランスを乱す むち打ち症の方の多くに、骨盤の左右差や筋反射のアンバランスが見られます。 骨盤の乱れは 自律神経・固有受容器(身体のセンサー) に影響し、 頭痛・吐き気・違和感が改善しづらくなる原因です。 ■ たんぽぽ整骨院のむち打ち施術のポイント 当院では「首だけを揉む」「電気を当てる」といった 局所だけの施術は行いません。 むち打ち症は、 末梢 → 姿勢(胸椎・骨盤) → 中枢(神経) の順に整えることで改善スピードが大きく変わります。 ● ① 神経バランスの評価 パトリックテストや肩挙上テストで、 首に負担をかけている“背景のアンバランス”を確認。 ● ② 足根骨のモビリゼーションでセンサーを整える 衝撃で乱れた 固有受容器の働き を改善し、 体の位置情報を正確に脳に伝える状態へ。 ● ③ トムソンテクニックで骨盤・頸椎・胸椎の連動を調整 衝撃でずれた身体の連動を取り戻すことで、首の負担を一気に軽減。 ● ④ C2へのプレッシャーで中枢神経をリセット 頭痛・めまいなど“神経系のむち打ち症状”の回復を促します。 ■ まとめ むち打ち症は「首だけが悪い」のではなく、 胸椎・骨盤の乱れと神経バランスの問題が根本原因。 当院では全身の機能を整え、 長引くむち打ち症からの早期回復と再発予防をサポートしています。 事故後の不調が続く方は、ぜひ一度ご相談ください。

子どものスポーツ障害(オスグッド・シーバー病など)は “成長痛” だけで片づけない

2025/11/23

子どもの膝やかかとの痛みを「成長痛だから仕方ない」と思っていませんか? 確かに成長期の骨は柔らかく、急激な身長の伸びに筋肉や腱が追いつかず痛みが出やすくなります。しかし、オスグッドやシーバー病などは明確な原因のある“スポーツ障害”であり、放置すれば長期化し、競技力にも大きな影響を与えます。 ■ 成長痛とスポーツ障害の違いとは? 成長痛:夜間に痛むことが多い、翌朝には軽減する、明確な原因がない スポーツ障害:練習・走る・跳ぶなど特定の動作で痛い、局所的な圧痛がある、痛みが増悪していく スポーツ障害は筋肉の柔軟性不足、過負荷、フォームの崩れ、身体の使い方のアンバランスが関わるため、適切な評価とサポートが必要です。 ■ たんぽぽ整骨院が大切にする“神経のバランス”評価 当院では「痛い場所だけを見る」のではなく、 股関節の開排テスト 肩の挙上テスト によって身体全体の神経バランス・左右差をチェックします。 痛みが出る子の多くは 「片側の神経だけが過敏」「使いすぎ側の固有受容器が乱れる」 といった問題をかかえており、これがフォームの崩れや負担の集中につながります。 ■ 成長期にこそ必要な“末梢→中枢”のアプローチ 当院の施術は ①足首・足根骨のモビライゼーションで固有受容器を整える ②骨盤・胸椎・頸椎の矯正で全身の連動を改善 ③最後にC2への刺激で中枢神経をリセット という順序で、成長期の身体でも安全に調整できます。 これにより、フォームの改善や再発予防につながり、痛みだけでなく 競技パフォーマンスの向上 も期待できます。 ■ 痛みを我慢させないことが早期復帰の近道 「そのうち身長が伸びたら治る」はもう古い考え方です。 成長期こそ、体の使い方を整える“チャンス”でもあります。 お子さまが 膝の前が痛い かかとが痛くて走りたくない 繰り返し痛みが出る という場合は、早めにご相談ください。