お知らせ

むち打ち症の本当の原因は“首だけ”じゃない?胸椎・骨盤との関連性

2025/11/24

交通事故や急な衝撃で起こる むち打ち症(頸椎捻挫)。 「首が痛い=首だけの問題」と思われがちですが、実はむち打ち症は 全身の連動が崩れることによって症状が長期化するケースが多い ことをご存じでしょうか? 当院にも 首の痛みがずっと続く めまい・頭痛・吐き気が治らない 姿勢が安定しない といった症状で来院される方が多く、その多くに 胸椎・骨盤の機能低下 が見られます。 ■ むち打ち症の“本当の原因”はどこにある? ① 首の筋肉は体幹と連動して動く 首は単独ではなく、胸椎(背骨)・肩甲帯・骨盤と連動して動きます。 事故の衝撃は首だけで吸収されず、身体全体に波のように伝わり 特に胸椎・骨盤の微細なズレや機能低下を生みます。 ② 胸椎が固まると首に負担が集中 胸椎は「クッション」と「支柱」の両方の役割を担っています。 ここが固くなると、 呼吸が浅くなる 頭の重さをうまく支えられない 首の筋肉だけが過剰に働く といった状態になり、むち打ち症が長引きます。 ③ 骨盤のゆがみは神経バランスを乱す むち打ち症の方の多くに、骨盤の左右差や筋反射のアンバランスが見られます。 骨盤の乱れは 自律神経・固有受容器(身体のセンサー) に影響し、 頭痛・吐き気・違和感が改善しづらくなる原因です。 ■ たんぽぽ整骨院のむち打ち施術のポイント 当院では「首だけを揉む」「電気を当てる」といった 局所だけの施術は行いません。 むち打ち症は、 末梢 → 姿勢(胸椎・骨盤) → 中枢(神経) の順に整えることで改善スピードが大きく変わります。 ● ① 神経バランスの評価 パトリックテストや肩挙上テストで、 首に負担をかけている“背景のアンバランス”を確認。 ● ② 足根骨のモビリゼーションでセンサーを整える 衝撃で乱れた 固有受容器の働き を改善し、 体の位置情報を正確に脳に伝える状態へ。 ● ③ トムソンテクニックで骨盤・頸椎・胸椎の連動を調整 衝撃でずれた身体の連動を取り戻すことで、首の負担を一気に軽減。 ● ④ C2へのプレッシャーで中枢神経をリセット 頭痛・めまいなど“神経系のむち打ち症状”の回復を促します。 ■ まとめ むち打ち症は「首だけが悪い」のではなく、 胸椎・骨盤の乱れと神経バランスの問題が根本原因。 当院では全身の機能を整え、 長引くむち打ち症からの早期回復と再発予防をサポートしています。 事故後の不調が続く方は、ぜひ一度ご相談ください。

子どものスポーツ障害(オスグッド・シーバー病など)は “成長痛” だけで片づけない

2025/11/23

子どもの膝やかかとの痛みを「成長痛だから仕方ない」と思っていませんか? 確かに成長期の骨は柔らかく、急激な身長の伸びに筋肉や腱が追いつかず痛みが出やすくなります。しかし、オスグッドやシーバー病などは明確な原因のある“スポーツ障害”であり、放置すれば長期化し、競技力にも大きな影響を与えます。 ■ 成長痛とスポーツ障害の違いとは? 成長痛:夜間に痛むことが多い、翌朝には軽減する、明確な原因がない スポーツ障害:練習・走る・跳ぶなど特定の動作で痛い、局所的な圧痛がある、痛みが増悪していく スポーツ障害は筋肉の柔軟性不足、過負荷、フォームの崩れ、身体の使い方のアンバランスが関わるため、適切な評価とサポートが必要です。 ■ たんぽぽ整骨院が大切にする“神経のバランス”評価 当院では「痛い場所だけを見る」のではなく、 股関節の開排テスト 肩の挙上テスト によって身体全体の神経バランス・左右差をチェックします。 痛みが出る子の多くは 「片側の神経だけが過敏」「使いすぎ側の固有受容器が乱れる」 といった問題をかかえており、これがフォームの崩れや負担の集中につながります。 ■ 成長期にこそ必要な“末梢→中枢”のアプローチ 当院の施術は ①足首・足根骨のモビライゼーションで固有受容器を整える ②骨盤・胸椎・頸椎の矯正で全身の連動を改善 ③最後にC2への刺激で中枢神経をリセット という順序で、成長期の身体でも安全に調整できます。 これにより、フォームの改善や再発予防につながり、痛みだけでなく 競技パフォーマンスの向上 も期待できます。 ■ 痛みを我慢させないことが早期復帰の近道 「そのうち身長が伸びたら治る」はもう古い考え方です。 成長期こそ、体の使い方を整える“チャンス”でもあります。 お子さまが 膝の前が痛い かかとが痛くて走りたくない 繰り返し痛みが出る という場合は、早めにご相談ください。

突き指は放置すると指が曲がる?意外と多い指関節のトラブル

2025/11/22

こんにちは、たんぽぽ整骨院です。 「突き指は冷やしておけば大丈夫」「そのうち治る」と思っていませんか? 実は、突き指は 放置すると指が曲がったまま固まる ことがあるため、早期の適切なケアがとても重要です。 ■ なぜ突き指を放置すると指が曲がるのか? 突き指は「指を強くぶつけたケガ」ではなく、 靭帯・腱・関節・軟骨のいずれかにダメージが起こる外傷 です。 特に問題となるのが 関節の小さなズレ(アライメント不良) 腱の滑走不良(動きの引っかかり) 固有受容器の機能低下(位置感覚の狂い) これらが残ったまま生活すると、曲がった位置で関節が固まり、 「伸びない」「痛みが長引く」「変形して見える」状態につながります。 ■ よくある指関節のトラブル ● ① PIP関節(第2関節)の腫れ バレーボールなどで多いケガ。腫れが引いても曲がりが残りやすい部位です。 ● ② DIP関節(第3関節)のマレットフィンガー 指先が伸ばせなくなるタイプ。放置すると変形しやすいケガです。 ● ③ MCP関節(第1関節)の捻挫 拳を作ると痛い・つまむ動作がしにくいなどの症状が出ます。 ■ たんぽぽ整骨院で行う指の専門的アプローチ ● ① 関節のアライメント調整 指の関節は非常に細かく、わずかなズレでも動きが悪くなります。 当院では、無理のない範囲で関節の位置を整え、 指本来の動きを取り戻す土台作り を行います。 ● ② 固有受容器の回復サポート 指には「どれだけ曲がっているか」「どれくらい力が入っているか」を脳へ伝えるセンサーがあります。 これが狂うと指の硬さや痛みが長引きます。 当院では末梢から刺激を入れ、神経バランスを整える施術 を行います。 ● ③ 手首・肘・肩の連動まで調整 指は単独では動いておらず、腕全体の連動で動いています。 手首や肘の不調が指の痛みを長引かせることも多いため、 全体のバランスを整えて再発を防ぎます。 ■ 放置せず、早めのケアを! 「腫れが残る」「曲がったまま治らない」「力が入らない」 こうした症状は、早期ケアほど改善が早くなります。 突き指は軽いケガに見えて、実は放置すると長期化しやすい外傷です。 気になる指の痛みがあれば、ぜひ早めにご相談ください。

肉離れの回復が遅い人の特徴と、整骨院でできる早期復帰サポート

2025/11/21

おはようございます、たんぽぽ整骨院です。 スポーツ中のダッシュやジャンプ、日常生活の急な動作で起こりやすい 肉離れ(筋損傷)。 「治りが遅い」「運動に戻るのが怖い」と相談されることが非常に多いケガです。 実は、肉離れの回復スピードには いくつか共通する“遅くなる原因” が存在します。 ■ 肉離れの回復が遅い人に共通する特徴 ① 損傷部位だけを気にしてしまう 肉離れは筋肉そのものの損傷ですが、 背景には 関節の硬さ・神経の反応・姿勢の崩れ が関係しています。 痛みのある部分だけをケアしても、再生のスイッチが入りにくいのです。 ② 固有受容器が回復していない 筋肉には、伸び縮みを感知するセンサー(固有受容器)が存在します。 筋損傷後、このセンサーの反応が鈍くなると 伸びる感覚がわからない 急な力に対応できない 再発する恐怖心が残る という悪循環が起こります。 ③ 骨盤や体幹のバランスが崩れたまま 足の筋肉を使う動作は、骨盤・胸椎・体幹の連動が必須です。 これが崩れたままだと、患部にストレスが集中し、回復が遅れます。 ④ 適切な段階で負荷をかけていない 痛みが引くまで完全に休んでしまうと、 筋肉の再生が進まず、柔軟性も落ちてしまいます。 “適切な負荷” をタイミングよく入れることが重要です。 ■ 当院が行う「早期復帰を叶えるサポート」 ● ① 神経バランスの評価 股関節開排テストや肩の挙上テストを用いて、 身体の左右差や神経の過緊張をチェックします。 筋損傷の背景には 神経反射のアンバランス が潜んでいることが多いためです。 ● ② 足根骨のモビリゼーションで固有受容器を活性化 神経が亢進している側の足根骨を調整し、 身体の位置情報を脳に正しく伝える“センサー機能”を回復 させます。 これが動きの安定性と再発予防の大きな鍵になります。 ● ③ トムソンテクニックで姿勢と連動を整える 骨盤・胸椎・頸椎までを安全に調整し、 筋肉に負担が集中しない身体の使い方へ導きます。 ● ④ 中枢神経のリセット(C2へのプレッシャー) 回復しやすい神経状態を作るため、 姿勢制御に関わる中枢系へアプローチ。 痛みの戻りが出にくくなります。 ● ⑤ 段階的なリハビリと再発予防トレーニング 軽い収縮 → 伸張性トレーニング 片足バランス 走るためのフォーム調整 適切な負荷を段階的に入れることで、安全に競技復帰へ導きます。 ■ まとめ 肉離れは「時間が経てば治る」と思われがちですが、 実際は 神経・姿勢・固有受容器の回復 が整わないと、再発リスクが高いケガです。 たんぽぽ整骨院では、 “末梢 → 姿勢 → 中枢” という機能神経学に基づいた流れで、 痛みの改善から競技復帰までしっかりサポートいたします。 「治りが遅い」「動くのが怖い」という方は、ぜひご相談ください。 正しいステップを踏めば、肉離れはもっと早く、そして安全に回復できます。

ぎっくり腰は“ただの腰痛”ではない?神経バランスから見た急性腰痛の考え方

2025/11/19

こんにちは、たんぽぽ整骨院です。 突然「ズキッ!」と腰に激痛が走り、動けなくなる―― いわゆる ぎっくり腰(急性腰痛)。 多くの方が「筋肉の問題」「腰の負担が溜まっただけ」と考えがちですが、 実は 神経バランスの乱れ が大きく関わっていることをご存じでしょうか? ■ ぎっくり腰の本当の原因は“神経の過緊張” 急性腰痛の多くは、筋肉や関節が突然壊れたわけではありません。 実際には、 自律神経のアンバランス 腰まわりの筋群を支配する神経の過緊張 身体の左右差による神経反射の偏り といった 神経系のトラブル が背景にあります。 特に、身体が疲れていたり睡眠不足が続くと、 交感神経が過剰に働き、筋肉が“常にブレーキを踏んだ状態”になります。 この状態でちょっとした動作(前屈・くしゃみなど)が加わると、 筋肉が一気にロックされ、激痛へとつながるのです。 ■ 当院が行う「神経バランス」からのアプローチ ● ① 末梢の固有受容器を整える 初回の評価で股関節開排テスト・肩の挙上テストを行い、 “左右どちらの神経が興奮しすぎているか” をチェックします。 神経が亢進している側の「足根骨」をやさしくモビリゼーションすることで、 固有受容器(身体の位置情報センサー)を正常化し、 神経の過緊張を落ち着かせます。 ● ② トムソンテクニックで骨盤・脊椎の連動を整える 急性腰痛では、骨盤・腰椎だけでなく 胸椎・頸椎まで連動が崩れていることが多いです。 当院ではドロップテーブルを用いて、負担をかけず安全にアライメントを調整します。 ● ③ 中枢のリセット(C2へのプレッシャー) 最後に、頸部2番への優しい刺激を加えることで 姿勢制御に関わる深部筋と中枢神経の反射を整えます。 これにより「痛みの戻り」が出にくい状態を作ります。 ■ ぎっくり腰は“癖づく”のではなく、神経が学習してしまう 適切に調整されないまま放置すると、 神経が「腰を守るために固めよう」と誤った反応を覚えてしまい、 再発の頻度が高くなります。 逆に言えば、 神経のバランスが整えば再発は大きく減らせる ということです。 ■ まとめ ぎっくり腰は、単なる腰の炎症や筋肉痛ではありません。 背景には必ず 神経システムの乱れ が存在します。 たんぽぽ整骨院では、 「末梢 → 姿勢 → 中枢」という機能神経学的に理にかなった流れで、 痛みをその場で和らげるだけでなく、 再発を防ぐ身体づくりまでサポートしています。 急な腰の痛みでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。 早期調整が、その後の回復スピードを大きく変えます。

足首の捻挫がクセになる理由と正しい回復ステップ

2025/11/17

こんにちは、たんぽぽ整骨院です。 スポーツや日常生活で多いケガ「足首の捻挫」。 実はこの捻挫、“放っておくとクセになる”ことがとても多いのをご存じですか? 捻挫が繰り返しやすい原因の多くは、靭帯そのものより 足部の関節(足根骨)と固有受容器の働きの低下 にあります。 ■ 捻挫がクセになる本当の理由 足首をひねると、靭帯だけでなく足部の細かな関節がわずかにズレます。 そこにある 固有受容器(身体の位置を脳へ伝えるセンサー) が正しく働かない状態になるため、 地面の感覚が鈍る バランスが崩れやすい 瞬時の反応が遅れ、またひねる といった悪循環が起こります。 さらに、痛みが軽くなると「治った」と勘違いしてしまい、 正しい回復ステップを踏まないまま日常に戻ることも再発の大きな原因です。 ■ 正しい回復ステップ(PEACE & LOVE) 近年はRICEよりも PEACE & LOVE が国際的に推奨されています。 急性期はまず PEACE を実践します。 ● P:Protection(保護) 無理に動かさず、痛みを悪化させないよう保護します。 ● E:Elevation(挙上) 患部を心臓より高くして腫れを軽減。 ● A:Avoid anti-inflammatory(抗炎症薬を避ける) 炎症は回復に必要。過度な消炎は自然治癒を妨げます。 ● C:Compression(圧迫) テーピングや包帯で適度な圧迫を加え、腫れを抑えます。 ● E:Education(教育) 過度な安静に偏らず、適切な回復プロセスを理解することが大切。 急性期を過ぎたら LOVE の段階へ。 ● L:Load(負荷) 痛みに応じて少しずつ荷重を再開。 ● O:Optimism(楽観) 心的ストレスは回復を遅らせるため、前向きな心が重要。 ● V:Vascularisation(血流改善) ウォーキングなどの軽運動で血流を活発に。 ● E:Exercise(運動) 関節可動域、バランス、筋力トレーニングを段階的に行う。 ■ 足根骨調整で再発を防ぐ たんぽぽ整骨院では、 足根骨のモビリゼーションで固有受容器を活性化し、足首の“センサー機能”を回復 させます。 さらに骨盤・体幹のバランスをトムソンテクニックで整え、 “捻挫後の歩き方のクセ”まで改善することで再発を大幅に減らします。 「何度もひねる」「不安定感が残る」という方は、放置せずご相談ください。 正しい回復ステップで、足首は必ず強く安定します。

朝起きた時の腰の痛み〜“寝姿勢”と自律神経の意外な関係〜

2025/11/16

おはようございます、東金市のたんぽぽ整骨院です。 「朝起きると腰が痛い」「寝ているはずなのに疲れが取れない」そんなお悩みはありませんか? 実はこの“朝の腰痛”、単なる寝違えや筋疲労だけでなく 寝姿勢と自律神経の働き が深く関わっていることがあります。 朝の腰痛で多いのが、反り腰のまま寝てしまっているケース。 仰向けで腰が浮いた状態だと、夜間ずっと腰の筋肉に負担がかかり、起床時に痛みが出やすくなります。 また横向きで足を伸ばしすぎたり、うつ伏せで首を片側に向け続ける姿勢は、腰椎や骨盤のねじれを引き起こします。 さらに見落とされがちなのが 自律神経の影響。 睡眠中は本来、副交感神経が優位になり、筋肉がゆるんで回復する時間ですが、ストレスや浅い呼吸によって交感神経が高いまま眠ると、筋肉が緊張状態となり、朝に痛みやこわばりが強く出ます。 機能神経学的には、呼吸の浅さと横隔膜の硬さは迷走神経の働きを乱し、姿勢保持筋の過緊張につながると言われています。 では、どうすれば朝の腰痛を減らせるのでしょうか? 1. 寝る前に軽く呼吸リセット 仰向けで膝を立て、鼻からゆっくり吸ってお腹を膨らませ、口から細く吐く。 横隔膜が緩み、副交感神経が優位になりやすくなります。 2. 腰を反りにくくする寝姿勢づくり 仰向けの場合は膝下にクッションを入れ、腰の反りを減らします。 横向きの場合は膝の間にクッションを挟むことで骨盤のねじれを防げます。 3. 朝、布団の中で“起き上がる前ストレッチ” 急に起きると腰に負担がかかるため、 背伸び→膝を胸へ軽く引き寄せる→横向きになって起きる この流れが腰への負担を大幅に減らします。 当院でも、朝の腰痛で来院される方の多くが「呼吸の浅さ」「寝姿勢のクセ」「自律神経の乱れ」のいずれか、もしくは複合した問題を抱えています。 逆に言えば、ここを整えることで朝の痛みが改善し、1日のスタートがぐっと楽になります。 毎朝の腰痛が続く方は、日中の姿勢だけでなく“夜の過ごし方”にも目を向けてみてくださいね。 気になる方は、たんぽぽ整骨院までお気軽にご相談ください。

反り腰タイプの腰痛〜腹圧と呼吸の関係を整える〜

2025/11/15

こんにちは、東金市のたんぽぽ整骨院です。 同じ“腰痛”でも、原因がまったく異なるケースは多くあります。今回はその中でもとても多い「反り腰タイプの腰痛」について、腹圧と呼吸の観点からわかりやすく解説します。 反り腰とは、骨盤が前に傾き、腰のカーブが過度に強くなった状態のことです。 見た目は姿勢が良さそうに見えても、実は腰に大きな負担をかけてしまいます。 このタイプの方に共通しているのが、「腹圧がうまく使えていない」という点です。 腹圧とは、お腹まわりにある“天然のコルセット”のような働き。 横隔膜、腹横筋、骨盤底筋、多裂筋などが連動して働くことで、体幹を支えています。 しかし、反り腰になると横隔膜が正しく下がりにくくなり、腹圧がうまく入らなくなります。 すると腰だけで体を支える状態になり、筋肉が過緊張を起こして痛みへとつながってしまうのです。 特に注目したいのが「呼吸」との関係。 反り腰の方は無意識に胸で浅く呼吸をしやすく、横隔膜の動きが小さくなることで腹圧が低下し、反りがさらに強まるという悪循環に陥ります。 機能神経学的にも、呼吸の浅さは交感神経の緊張を高め、腰まわりの筋肉の張りを助長すると考えられています。 では、どのように改善していけば良いのでしょうか? まずは「呼吸の質」を整えることが鍵です。 仰向けで膝を立て、腰を反らせすぎない位置に調整する。 みぞおち〜下腹に手を添え、鼻からゆっくり息を吸う。  横隔膜が下がり、お腹がふくらむ感覚を意識。 口から細く長く息を吐き、骨盤底筋と下腹が軽く締まるのを感じる。 これを続けるだけで腹圧が入りやすくなり、自然と腰の反りが減っていきます。 実際、たんぽぽ整骨院でも反り腰タイプの腰痛の方には、股関節・胸郭の柔軟性、足根骨の固有受容器へのアプローチ、そして呼吸調整をセットで行うことで、腰の負担が大きく減るケースが多く見られます。 「腰を反っている自覚がある」「姿勢はいいはずなのに腰が痛い」という方は、腹圧と呼吸の乱れが隠れ原因かもしれません。 気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

内臓疲労が筋肉のコリを生む?〜体の内側からくる不調サイン〜

2025/11/14

こんにちは、東金市のたんぽぽ整骨院です。 肩こりや腰のハリといった不調は、多くの方が「姿勢の問題」「使いすぎ」と考えがちですが、実は“内臓疲労”が原因のケースも少なくありません。 体の内側のコンディションは、筋肉や姿勢と深くつながっているのです。 内臓は、常に働き続けている器官であり、ストレス・食べ過ぎ・不規則な生活・冷えなどが続くことで疲労が蓄積します。 すると周囲の自律神経が過敏になり、脳へ「体を守れ」という信号が送られます。 これが「筋肉の緊張」というかたちで体表に現れてくるのです。 たとえば、胃や腸が疲れていると、みぞおち・背中・腰まわりが硬くなりやすくなります。 肝臓や胆のうの負担が強い場合は、右肩〜背中のこりにつながることもあります。 これは、内臓と特定の筋肉が神経反射でつながっているためで、機能神経学でも説明される確かなメカニズムです。 また、内臓疲労が進むと呼吸が浅くなり、横隔膜の動きが低下します。 横隔膜は姿勢・体幹の安定にも関わる大きな筋肉なので、ここが固まると全身の筋バランスが崩れやすくなり、慢性的なコリにつながってしまうのです。 では、どんなサインがあると内臓疲労を疑うべきなのでしょうか。 ・寝てもだるさが残る ・胃腸の調子が安定しない ・背中が常に重い ・肩や腰のこりが改善しにくい こうした症状が複合的に出ている場合、内臓のケアが必要なサインといえます。 たんぽぽ整骨院では、背骨の状態や呼吸パターン、腹部の緊張をチェックし、内臓と筋肉をつなぐ神経バランスを整える整体を行っています。 特に、末梢から中枢へアプローチすることで反射が落ち着き、筋緊張が自然にゆるむケースは多く見られます。 食事・睡眠・ストレス管理も大切ですが、まずは体が発しているサインに気づくことが一番のスタートです。 「いつもの肩こりが全然取れない」と感じている方は、内臓疲労が隠れ原因になっているかもしれません。 気になる方は、お気軽にご相談ください。

スマホ首が自律神経に与える影響〜現代人に増える“隠れストレス”〜

2025/11/12

こんにちは、東金市のたんぽぽ整骨院です。 今やスマートフォンは生活に欠かせない存在ですが、その一方で「首が重い」「肩がこる」「疲れが取れない」といった不調を訴える方が増えています。 その背景にあるのが、“スマホ首(ストレートネック)”と呼ばれる姿勢の崩れです。 スマホを覗き込む姿勢では、頭が前方に突き出し、首の自然なカーブ(前弯)が失われます。 人の頭はおよそ5〜6kgもあり、首が前に傾くたびに首・肩の筋肉には何倍もの負担がかかります。 これが慢性的な筋緊張を引き起こし、首の奥を通る「自律神経」にまで影響を及ぼすのです。 自律神経は、体のリズムを整える大切な神経です。 呼吸・心拍・血圧・消化・睡眠などをコントロールしています。 ところが、首まわりの筋肉が緊張し続けると、神経の通り道が圧迫され、交感神経(活動モード)が優位になりやすくなります。 その結果、頭痛・めまい・不眠・動悸・集中力の低下など、いわゆる「自律神経の乱れ」と呼ばれる症状が現れやすくなるのです。 機能神経学的に見ると、首の動きと自律神経のバランスは密接に関係しています。 特に、後頭部から上部頸椎(C1〜C3)には脳幹とつながる重要な神経反射点があり、ここがこわばることで脳への血流や神経入力が低下。 その結果、身体が常に“緊張モード”になり、リラックスできない状態が続いてしまいます。 改善のポイントは、姿勢と呼吸の見直しです。 ・スマホは目線の高さで操作する ・1時間に一度は首・肩を回す ・深く長い呼吸で胸郭を広げる たんぽぽ整骨院では、頸椎や胸郭の動きを整える整体、神経バランスを整えるプレッシャー刺激などを通じて、自律神経の安定を図ります。 「ただの肩こり」だと思っていた不調が、実は神経の問題に関係していることも少なくありません。 スマホ首は“現代型ストレス”のひとつ。 体の姿勢を整えることが、心の安定にもつながります。 慢性的な疲労感や首のこわばりを感じる方は、早めのケアをおすすめします。