2025/11/03
こんにちは。東金市のたんぽぽ整骨院です。 「肩が重い」「背中が張る」「肩甲骨がゴリゴリする」──そんなお悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。 実はその原因、“肩そのもの”ではなく、呼吸や姿勢に関係していることが多いのです。 ● 肩甲骨の動きが悪くなる理由 肩甲骨は、背中の上で“浮いている骨”です。肋骨の上を滑るように動き、腕を上げる・回すといった動作を支えています。 しかしデスクワークが長くなると、背中が丸まり、肋骨が広がりにくい状態になります。 この姿勢では肩甲骨が肋骨に張り付き、動きが制限されてしまうのです。 さらに、パソコンやスマホを見る時間が長いと、頭が前に出て首の筋肉が緊張。 その結果、肩甲骨を動かすための“土台”となる胸郭(肋骨まわり)の柔軟性が失われ、慢性的なコリや痛みが起きやすくなります。 ● 呼吸との関係 呼吸は、肩甲骨の動きと深くつながっています。 息を吸うときには肋骨が広がり、同時に肩甲骨はわずかに外転(外側へ開く)します。 しかし、浅い胸式呼吸が続くと、肋骨の動きが乏しくなり、肩甲骨も固まりがちになります。 また、交感神経が優位になりやすいデスクワーク環境では、呼吸が自然と浅くなります。 この状態が続くと、体は“緊張モード”のままになり、肩甲骨周りの筋肉(特に前鋸筋や菱形筋など)がうまく働かなくなるのです。 機能神経学的に見ると、呼吸の浅さは脳幹レベルでの自律神経バランスに影響を与え、 体幹の安定性や姿勢制御に関わる筋群の働きを弱めます。 つまり、「呼吸が浅い=体幹が不安定=肩甲骨が動かない」という悪循環が起きてしまうのです。 ● 肩甲骨を動かすためのポイント 肩甲骨の動きを良くするには、筋トレよりもまず呼吸と姿勢を整えることが大切です。 深い呼吸を意識する 胸ではなくお腹を膨らませるように息を吸い、吐くときに肋骨をしっかり閉じる。 これを数回繰り返すだけでも胸郭の動きが改善します。 座り姿勢の見直し 骨盤を立てて座り、背もたれに頼りすぎないようにすることで、自然と胸が開きやすくなります。 肩甲骨の軽い動き 肩をすくめてストンと下ろす、肩甲骨を寄せる・開くなど、呼吸に合わせた小さな動きを取り入れるのもおすすめです。 ● まとめ 肩甲骨の動きが悪い人の多くは、「姿勢が崩れ」「呼吸が浅く」「胸郭が硬い」という共通点を持っています。 そのため、肩だけをほぐしても一時的な改善にとどまってしまいます。 たんぽぽ整骨院では、呼吸や肋骨の動き、神経バランスまで含めたアプローチで、肩甲骨の可動性を根本から回復させます。 「ストレッチしても肩が軽くならない」「背中の張りが取れない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。