2026/03/06
「そのうち治るだろう」 「忙しいからもう少し様子を見よう」 痛みが出たとき、このように我慢してしまう方は少なくありません。 しかし、痛みを我慢し続けることが慢性化の原因になることがあります。 本来、ケガや炎症が起きると体は回復へ向かいます。 しかし痛みを抱えたまま日常生活を続けると、体は無意識に“かばう動き”を覚えてしまいます。 例えば足を痛めた場合、体重を反対側に逃がすような歩き方になります。 この状態が続くと、左右の筋肉や関節の使い方に差が生まれ、姿勢バランスが崩れていきます。 さらに重要なのが「神経の反応」です。 痛みの刺激が長く続くと、脳や脊髄の神経が敏感になります。 すると本来なら問題にならない動きでも痛みを感じやすくなることがあります。 これが慢性痛の原因の一つとされる神経の過敏状態です。 また、関節や足部にある固有受容器(位置センサー)の働きが低下すると、脳は体の状態を正確に把握できなくなります。 その結果、筋出力が抑えられ、回復が途中で止まってしまうことがあります。 つまり、 「痛みがある → かばう → 神経が敏感になる → 回復が止まる」 という流れが起こるのです。 当院では、まず股関節や肩のテストで神経バランスを確認します。 そのうえで足部から感覚入力を整え、骨盤や頸椎を調整し、中枢神経へアプローチしていきます。 末梢から中枢へ整えることで、体のブレーキを解除し、自然な回復を促します。 痛みは体からの大切なサインです。 我慢し続けるのではなく、早めに体の状態を整えることが慢性化を防ぐポイントになります。