2025/08/01
こんにちは、東金市のたんぽぽ整骨院です。 今回は、転倒やスポーツ中の接触で起こりやすい「肩鎖関節捻挫(けんさかんせつねんざ)」についてご紹介します。 ■ 肩鎖関節ってどこ? 肩鎖関節とは、鎖骨と肩甲骨をつなぐ関節で、肩の動きを安定させる大切な部分です。 この関節には靭帯(じんたい)があり、肩の上からの衝撃や転倒による外力を受けると、靭帯が伸びたり、断裂したりすることで「肩鎖関節捻挫」が起こります。 ■ こんな時は要注意! 転倒して肩の上を打った 肩が上がらない、腕を動かすと痛い 肩の外見に左右差がある(ぽこっと出っ張る) スポーツ中に肩をぶつけてから痛みが続いている こういった症状がある場合、肩鎖関節の靭帯損傷や脱臼の可能性があるため、早めの評価が必要です。 ■ 重症度によって異なる症状 肩鎖関節捻挫は、靭帯の損傷の程度に応じて3段階に分類されます。 Ⅰ度(軽度):靭帯が少し伸びた程度で、腫れや痛みはあるが明らかな変形はなし。 Ⅱ度(中等度):靭帯が部分断裂して、肩鎖関節に軽いズレがみられる。押すと強い痛み。 Ⅲ度(重度):靭帯が完全に断裂し、鎖骨が上に飛び出して見える。脱臼を伴うことも。 Ⅲ度になると、整形外科での手術が検討されることもありますが、Ⅰ〜Ⅱ度では整骨院での保存療法で回復が期待できます。 ■ 初期対応は「PEACE&LOVE」を意識! 以前はRICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)が基本でしたが、最近は【PEACE&LOVE】という考え方が推奨されています。 【PEACE】:Protect(保護)、Elevate(挙上)、Avoid anti-inflammatory(消炎薬を避ける)、Compress(圧迫)、Educate(教育) 【LOVE】:Load(負荷)、Optimism(楽観思考)、Vascularisation(血流改善)、Exercise(運動) アイシングは短時間にとどめ、安静にしすぎず、徐々に回復のための刺激を加えることが大切です。 ■ 整骨院での対応と回復の目安 当院では、まず評価によって損傷の程度を見極め、腫れや痛みに応じてテーピングやサポーターによる関節の保護を行います。 痛みが落ち着いてきたら、肩甲骨周囲の筋肉バランスを整え、再発防止の運動療法を実施します。 軽度であれば1〜2週間程度で日常生活に支障がなくなり、中等度であれば3〜4週間の回復が一般的です。 ■ 最後に 肩のケガは放置すると関節が不安定になり、慢性的な痛みや動きの制限につながることもあります。 肩をぶつけて痛みが続くときは、我慢せず早めにご相談ください。 東金市で肩のケガ・捻挫・打撲のケアなら、たんぽぽ整骨院にお気軽にご来院ください!