体のだるさは“呼吸の浅さ”が原因かも?

2025/10/06

「最近なんだか体が重い」「寝ても疲れが抜けない」—— そんなとき、実は“呼吸の浅さ”が関係しているかもしれません。 呼吸は単に酸素を取り入れるだけでなく、自律神経・姿勢・脳の働きにまで深く関わっています。 特に現代人は、スマホやパソコン作業によって猫背姿勢になりやすく、胸郭(胸まわりの骨や筋肉)が硬くなってしまっています。 その結果、肺が十分に膨らまず「浅い呼吸」になりやすいのです。 ◆ 呼吸と自律神経の関係 私たちの体は、呼吸のリズムによって自律神経のバランスをとっています。 息を吸うと交感神経(活動モード)、息を吐くと副交感神経(リラックスモード)が働く仕組みです。 浅い呼吸が続くと、副交感神経の働きが弱まり、常に体が緊張状態に…。 これが「だるさ」や「疲れが取れない」といった症状につながります。 ◆ 機能神経学的に見た“呼吸の浅さ” 呼吸をコントロールするのは、脳幹や延髄といった中枢神経の領域。 浅い呼吸が続くことで、この中枢の調整機能にも負担がかかり、 「神経伝達のバランス」が崩れてしまうことがあります。 当院では、このような状態を“中枢のリセットが必要なサイン”と捉えています。 実際に検査で首(C2)や後頭骨周囲に反応が出る方も多く、 それが自律神経の乱れや呼吸リズムの不安定さと関係しているケースも少なくありません。 ◆ 姿勢と呼吸はセットで考える 呼吸筋(横隔膜・肋間筋・胸鎖乳突筋など)は、姿勢筋と密接に関わっています。 猫背や巻き肩のように胸郭が閉じた姿勢では、 横隔膜がしっかり動かず、呼吸が浅くなる → 酸素供給が減る → 筋肉が硬くなる という“悪循環”が起きてしまうのです。 このため、呼吸を整えるためには「姿勢の調整」も欠かせません。 ◆ たんぽぽ整骨院でのアプローチ 当院では、まず足根骨などの末梢から固有受容器を刺激し、神経の興奮バランスを整えます。 そのうえで骨盤や胸椎の矯正を行い、呼吸に関わる胸郭の動きを改善。 最後にC2へのプレッシャー刺激で中枢神経をリセットします。 この「末梢 → 姿勢 → 中枢」の順で整えることで、 呼吸のリズムが自然に深まり、体のだるさや緊張感も和らいでいくのです。 ◆ 日常でできる“呼吸リセット法” 背もたれに頼らず、骨盤を立てて座る 肋骨を横に広げるようにゆっくり吸う 吐くときは「ふ〜」と長く、体の力を抜く 1日3回、1分だけでも続けてみましょう 呼吸が深まると、自然と姿勢も変わり、頭もスッキリしてきます。 🌼 まとめ 体のだるさを感じたとき、「寝不足」や「運動不足」だけでなく、 “呼吸の浅さ”にも目を向けてみましょう。 呼吸を整えることは、自律神経と姿勢を整える第一歩です。 呼吸が深まれば、体も心も軽くなります。 日常での意識と、整骨院での神経・姿勢の調整で、 あなたの「だるさのない身体」を一緒に取り戻していきましょう。