2025/12/01
「腰が反ってしまう」「立つと腰が痛い」「ポッコリお腹が気になる」 こうした“反り腰タイプの腰痛”は、実は 腹圧(インナーマッスルの圧力) の低下が大きく関わっています。 腹圧が抜けると背骨が不安定になり、腰が反りやすくなり、慢性的な腰痛に繋がります。 さらに、腹圧は呼吸とも密接に関係しており、呼吸が浅いほど反り腰が悪化する悪循環も見られます。 今回は、反り腰と腹圧の関係、そして当院で行う根本改善アプローチについて解説します。 ◆ 反り腰と腹圧の関係 — なぜ腰が反ってしまうのか? ① 腹圧が弱いと腰椎が前に倒れやすくなる 腹圧は、内側から背骨を安定させる“柱”の役割。 しかし腹圧が低下すると、骨盤が前に倒れ、腰椎は過度に反りやすくなります。 その結果—— 腰の関節が圧迫される 腰の筋肉が常に緊張する 歩く・立つだけで腰が痛くなる という状態が生まれます。 ② 呼吸が浅いと腹圧はうまく入らない 腹圧は“横隔膜の上下運動”がカギ。 しかし、ストレスやデスクワークで呼吸が浅い方は、横隔膜が下がらず腹圧が機能しません。 呼吸が浅いと—— 反り腰が強くなる 肋骨が開いてお腹に力が入りにくい 腰の筋肉ばかり働いてしまう という問題が起きます。 ③ 背中の硬さ(胸椎の可動性低下)も反り腰を生む 反り腰の方はほぼ例外なく 胸椎が硬い です。 胸椎が動かないぶん、腰椎で過剰に反ってバランスを取るため、腰に負担が集中します。 胸郭・胸椎の可動性を戻すことは、反り腰改善の基礎となります。 ◆ 反り腰腰痛の根本改善には“体幹の再教育”が必須 反り腰は一時的なストレッチでは根本改善しません。 必要なのは 「呼吸×腹圧×体幹」の再教育(リトレーニング) です。 当院では次のポイントを重視します。 ◆ 当院のアプローチ:末梢 → 姿勢 → 中枢の流れで反り腰を改善 ① 足根骨モビリゼーションで固有受容器を調整(末梢から) 反り腰の多くは“腰まわりの筋肉の過緊張”が強く、神経のバランスも乱れています。 まずは足部の固有受容器を刺激し、自律神経の過緊張を鎮めて体幹が働きやすい状態へ。 ② トムソンテクニックで骨盤と胸椎を調整(姿勢づくり) 反り腰の核心は 骨盤前傾+胸椎の硬さ。 ドロップ矯正を使うことで、負担なく姿勢軸を整え、呼吸しやすい胸郭を作ります。 ③ C2プレッシャーで中枢神経をリセット C2の調整で脳幹の緊張が整い、腹圧や体幹を書き換える“学習能力”が向上します。 反り腰のクセを改善するうえで重要なステップです。 ④ 呼吸×腹圧の再教育(セルフケア指導) 横隔膜を使った呼吸 コアユニット(横隔膜・腹横筋・骨盤底筋)の連動 肋骨の動き改善エクササイズ など、患者さんのタイプに合わせて指導。 短時間で効かせるパーソナルメニューも併用し、再発しにくい体へ導きます。 ◆ まとめ 反り腰による腰痛は、 ✔ 腹圧低下 ✔ 呼吸の浅さ ✔ 胸郭の硬さ ✔ 姿勢・神経バランスの乱れ が複合して起きます。 筋肉のマッサージだけでは改善しません。 “体幹の再教育”と“呼吸の改善”が必要です。 反り腰で腰痛が続いている方は、早めに当院の施術で身体の使い方を見直してみてください。