2025/12/03
「朝起きると腰が痛い」「動き出すまで腰が重たい」 このような“朝の腰痛”に悩む方はとても多いです。 多くの方は ベッドやマットレスの問題 腰が冷えた 寝返りが少ない といった要因を思い浮かべますが、実は 寝姿勢と自律神経のアンバランス が深く関わっています。 ◆ 朝の腰痛が起こる本当の理由とは? ① 寝姿勢で腰椎に負担がかかっているから 仰向けでも横向きでも、 “背骨が自然なカーブから外れている姿勢” が続くと、腰の関節に圧がかかり続けます。 特に多いのが ✔ 腰だけ反った姿勢(反り腰のまま寝ている) ✔ 横向きで骨盤がねじれた姿勢 ✔ 枕の高さが合わず首がねじれている といったケース。 寝ている間に背骨の緊張が取れるどころか、逆に“歪みを強化” してしまうことがあります。 ② 寝ている間は自律神経が回復する時間—but 乱れている人は逆にこわばる 本来、睡眠中は副交感神経が優位になり、筋肉はゆるむ状態になります。 しかし、ストレス・過労・呼吸の浅さで自律神経が乱れている人は 寝ている間も身体が“力を抜けない状態”。 すると、 深部筋(特に腰の多裂筋)がオンのまま 朝起きた瞬間に痛みが出る 起き抜けに動けない という状況をつくります。 ③ 足の固有受容器の情報が乱れ、寝返りの質が落ちる 寝返りは、身体の位置情報を脳が正しく受け取ることで自然と起こります。 ところが足部の固有受容器がうまく働いていないと、脳が「身体が今どういう姿勢か」を正しく把握できず、寝返りが減少。 寝返りが少ないと、 ✔ 同じ姿勢が長時間続く ✔ 血流が悪い ✔ 朝に痛みが出やすい という悪循環が生まれます。 ◆ たんぽぽ整骨院のアプローチ:朝の腰痛は“神経バランス”から整える 当院では、朝の腰痛を単なる腰の問題として扱いません。 身体を「神経のシステム」として捉え、次の流れで調整します。 ① 末梢からの調整:足根骨のモビリゼーション パトリックテスト・肩の挙上テストで左右どちらの神経が興奮しているかを評価。 神経が過剰に働いている側の足根骨を動かし、固有受容器を整えることで “脱力しやすい身体” をつくります。 ② 姿勢の調整:トムソンテクニックで骨盤・胸椎を整える 寝姿勢の崩れの多くは、 ✔ 骨盤の前後傾 ✔ 胸椎の硬さ が背景にあります。 ドロップテーブルで負担なく背骨の連動を整え、寝た時に力が抜ける身体へ。 ③ 中枢のリセット:C2へのプレッシャー刺激 C2は姿勢反射に関わる重要ポイント。 ここを整えることで、副交感神経が働きやすくなり、 “寝ている間にちゃんと回復できる身体” をつくります。 ◆ 朝の腰痛を改善するためのセルフケア 寝る前に深呼吸で自律神経を整える 横向き寝の場合は膝の間にクッション 反り腰の方は膝裏にタオルを丸めて入れる 寝返りを促す軽い胸郭ストレッチ なども有効です。 ◆ まとめ 朝の腰痛は、 ✔ 寝姿勢の崩れ ✔ 自律神経の緊張 ✔ 寝返りの低下 が複合して起こる“神経システムの問題”。 原因を正しく整えれば、朝の腰痛は大きく改善できます。 起きるたびに腰が痛い…という方は、一度ご相談ください。