冬に多い足首の捻挫|寒さで反応が遅れる「神経と関節」の関係

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2025/12/14

冬になると足首をひねった、段差でグキッとしたという方が増えます。 実はこれ、単に「寒くて筋肉が硬いから」だけではありません。 大きな原因は神経の反応が遅れることにあります。 足首には、関節の位置や傾きを瞬時に脳へ伝える「固有受容器」という神経センサーがあります。 この情報をもとに筋肉が反射的に働くことで、足首は守られています。 しかし寒さにより血流が低下すると、この神経の反応速度が落ち、 「傾いたことに気づく→筋肉が働く」までに遅れが生じます。 その結果、わずかな段差や不意な動きでも捻挫が起こりやすくなるのです。 また冬は、足首周囲の筋肉や靭帯、ファシアが硬くなりやすく、 関節の“遊び”が減少します。 逃げ場のない関節に負荷が集中することも、捻挫の原因になります。 特に注意が必要なのが過去に捻挫をしたことがある方です。 一度捻挫をすると、靭帯だけでなく神経のセンサー機能が低下したまま残ることがあります。 普段は問題なくても、寒さというストレスが加わることで再発しやすくなります。 足首の安定性は、足首単体ではなく、股関節・骨盤・体幹、そして神経バランスと深く関係しています。 そのため、局所だけをケアしても再発を繰り返すケースが少なくありません。 当院では、神経バランスや左右差を評価し、足部から全身へと調整を行うことで、 「捻挫しにくい体づくり」を目指しています。 冬の捻挫は予防が可能です。 違和感の段階でのケアが、再発防止の大きなポイントになります。