繰り返す足首の捻挫はなぜ起こる?再発のメカニズム

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2025/12/24

「また同じ足首をひねった」 「前より軽い動きなのに捻挫した」 足首の捻挫は、一度起こすと繰り返しやすい外傷の代表例です。 その理由は、靭帯が弱ったからだけではありません。 捻挫後に起こる“見えない変化” 捻挫では、靭帯だけでなく **関節の位置や傾きを感知する神経(固有受容器)**もダメージを受けます。 痛みや腫れが引いても、 この神経の働きが十分に回復しないまま動き始めると、 足首は「傾いたことに気づくのが遅い」状態になります。 その結果、 体を守る反射が間に合わず、再び捻挫を起こしやすくなるのです。 「軽い動き」で再発する理由 再発する捻挫は、 ジャンプや激しい動きよりも、 ・歩行中 ・段差 ・方向転換 といった日常動作で起こることが多くあります。 これは足首そのものより、 体のバランス制御が不安定になっているサインです。 足首だけ見ても再発は防げない 足首の安定性は、 股関節・骨盤・体幹、そして神経バランスと連動しています。 これらに左右差や硬さがあると、 無意識に足首へ負担が集中し、再発を繰り返します。 「治ったのに不安が残る」 それは体全体の問題が解決していない可能性があります。 当院が考える再発防止の視点 当院では、 ・神経バランスと左右差の評価 ・足部、足根骨へのアプローチ ・骨盤や背骨を含めた全身調整 を行い、 足首を“体全体で守れる状態”へ整えていきます。 まとめ 捻挫は靭帯だけの問題ではない 神経機能の低下が再発を招く 全身バランスの調整が再発防止の鍵 繰り返す捻挫は、体からの重要なサインです。