2026/01/31
「動かすと痛いけど、ある角度なら大丈夫」 「前は怖かった動きが、いつの間にか平気になっていた」 外傷後や慢性痛の回復過程で、こうした変化を経験する方は少なくありません。東金市でもよく聞く声ですが、これには明確な理由があります。 痛みは、筋肉や関節そのものではなく、最終的に脳が「危険かどうか」を判断して作り出しています。外傷や強い痛みを経験すると、脳は体を守るために警戒を強め、多くの動きにブレーキをかけます。その結果、実際には問題のない動きでも痛みが出やすくなります。 しかし、すべての動きが危険なわけではありません。痛みが出ない動きが存在するということは、脳が「この動きは安全」と判断できている状態です。この安全な動きを繰り返し経験すると、脳は少しずつ警戒を解除し始めます。これが回復の第一歩です。 重要なのは、痛みが出ない動きが増えるほど、脳に送られる情報が変わるという点です。「動いても大丈夫」「壊れていない」という感覚が積み重なることで、神経の過敏さは自然と落ち着いていきます。これは筋肉が強くなるというより、神経の反応が正常化していく過程といえます。 逆に、痛みを我慢して無理に動かすと、脳は「やはり危険だ」と再学習してしまいます。その結果、治っているはずなのに痛みがぶり返したり、怖さが強くなったりすることがあります。回復に必要なのは、頑張ることではなく、安心できる動きを増やすことです。 痛みが出ない動きが増えてくると、動作全体がスムーズになり、呼吸や姿勢も安定していきます。すると脳は「もう守らなくていい」と判断し、痛みを出す必要がなくなります。これが、少しずつ治っていく感覚の正体です。 東金市で、外傷後や慢性的な痛みがなかなか改善しない方は、「どこが悪いか」ではなく、「どの動きが安全か」に目を向けてみてください。回復のヒントは、すでに体の中にあります。