2025/12/26
成長期のスポーツ障害としてよく知られるオスグッド病。 膝のお皿の下が痛くなり、「使いすぎ」「成長痛」と説明されることが多いですが、 実は膝だけを見ていては改善しにくいケースが少なくありません。 オスグッドは、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が強く引っ張ることで起こります。 しかし、なぜ同じ練習量でも痛くなる子とならない子がいるのでしょうか。 大きなポイントは、体の使い方とバランスです。 成長期は骨の成長に筋肉や腱の適応が追いつかず、 体にアンバランスが生じやすい時期です。 特に、股関節や骨盤の動きが悪いと、 その分の負担が膝に集中します。 また、体幹の安定性や左右差があると、 ジャンプ・ダッシュ・着地といった動作で、 膝がうまく衝撃を逃がせなくなります。 さらに見逃せないのが、神経の働きです。 関節の位置や動きを感知する神経がうまく働かないと、 動作の微調整ができず、同じ場所にストレスが繰り返しかかります。 当院では、膝の状態だけでなく、 股関節・骨盤・足部、そして神経バランスを評価し、 成長期でも無理なく動ける体づくりをサポートしています。 オスグッドは「休めば終わり」ではありません。 体全体を整えることが、再発予防とパフォーマンス維持につながります。