2025/10/26
朝起きた時、「なんとなく体が重い」「頭がスッキリしない」「気分が上がらない」――そんな状態で1日をスタートしていませんか? それは単なる寝不足や疲れではなく、自律神経の切り替えが上手くいっていないサインかもしれません。 自律神経には、活動時に働く「交感神経」と、休息時に働く「副交感神経」があります。 寝ている間は副交感神経が優位ですが、朝は本来、交感神経へスムーズに切り替わることで、体温が上がり、頭が働き、体が動きやすくなります。 しかし現代人は、夜遅くまでスマホやパソコンの光を浴びたり、睡眠の質が低下していたりすることで、この“切り替えスイッチ”がうまく作動しにくくなっているのです。 ここでおすすめしたいのが、朝の自律神経を整えるルーティンです。 実はちょっとした習慣を取り入れるだけで、1日のパフォーマンスや疲れ方が大きく変わります。 ① 朝日を浴びる 朝起きてすぐにカーテンを開け、太陽の光を浴びることで、「体内時計」がリセットされます。 光の刺激は視神経を通して脳の視交叉上核に伝わり、**セロトニン(幸せホルモン)**の分泌を促します。 これは交感神経のスイッチを入れるためにも重要なプロセスです。 ② 深呼吸+胸郭のストレッチ 寝起きは呼吸が浅くなりがちです。 胸を開くように両手を大きく広げて深呼吸を数回行うだけでも、横隔膜が刺激され副交感神経と交感神経のバランスが整います。 整体でも重要視する胸郭の柔軟性が高まることで、脳への酸素供給もスムーズになります。 ③ 足裏刺激で神経を活性化 足の裏には多くの固有受容器(身体の位置を感じ取るセンサー)が存在します。 朝、床に立って軽く足踏みしたり、足指を動かしたりすることで、脳の覚醒を促し、体全体のバランス感覚を整えることができます。 整骨院の施術でも、「末梢から中枢へ刺激を伝える」ことを重視していますが、これもまさにその考え方です。 ④ 水を一杯飲む 寝ている間に体はコップ1杯分ほどの水分を失います。 朝の水分補給は、血流を改善し、代謝を高め、内臓のスイッチを入れる大切なステップです。 冷たい水ではなく、常温の水をゆっくり飲むのがおすすめです。 ⑤ 軽い体操やウォーキング 朝から激しい運動をする必要はありません。 肩を回す、股関節を動かす、背伸びをするなど軽い体操を1〜2分行うだけでも、**神経と筋肉の連携(運動神経の同調)**がスムーズになります。 こうしたリズム運動は、脳の前庭系(バランスを司る神経系)を活性化し、姿勢にも良い影響を与えます。 朝のルーティンは“自律神経の整え方の基本”です。 体を無理に動かすのではなく、「感覚を目覚めさせる」ことが大切。 この積み重ねが、日中の集中力アップ・肩こりや頭痛の軽減・夜の快眠へとつながります。 たんぽぽ整骨院では、呼吸・姿勢・神経バランスの観点から、あなたの体が自然に整うサポートを行っています。 「朝から体が重い」「寝ても疲れが取れない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。