冬に悪化する手足の冷えと“交感神経亢進”の関係

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2025/12/12

こんにちは、たんぽぽ整骨院です。 冬になると、 「手足が冷えて寝つけない」 「靴下を重ねても足先が冷たい」 「お風呂で温まってもすぐ冷える」 といったお悩みが増えます。 この“冬の冷え”は、単に気温のせいだけではありません。 大きく関わるのは 交感神経の亢進(過緊張) です。 ■ 冷えの本当の原因は“血管の収縮” 交感神経が興奮すると、身体は「防御モード」になり ● 末梢の血管がキュッと縮む ● 血流が内臓に集まる ● 手足の温度が下がりやすい という状態になります。 冬は寒さや気圧の変化によって交感神経が常に刺激されるため、 手足が冷えるのは自然な反応とも言えます。 しかし、問題は 興奮状態が続きすぎること。 仕事のストレス、呼吸の浅さ、姿勢の崩れなどが重なると、 交感神経が“戻れない状態”になり、慢性的な冷えにつながります。 ■ 姿勢と呼吸も冷えと深く関わっている 肩がすくみ、背中が丸くなる“冬姿勢”は 胸郭が固まり、呼吸が浅くなります。 呼吸が浅いと横隔膜がうまく動かず、 副交感神経が働きにくいため、身体は常に緊張モード。 さらに、胸椎・骨盤の歪みが強くなると 固有受容器(身体の位置情報センサー)が乱れ、 自律神経のバランスを崩しやすくなります。 つまり 姿勢の崩れ → 呼吸が浅くなる → 自律神経が乱れる → 冷えが悪化 という悪循環が起こります。 ■ 当院での冷え対策 たんぽぽ整骨院では、手足の冷えを 「末梢から中枢までの神経バランスの乱れ」 として評価します。 ① パトリックテスト・肩挙上テストで神経の左右差をチェック  冷えが強い側は固有受容器の反応が鈍いことが多いです。 ② 足根骨モビリゼーションで末梢のセンサーを調整  足の固有受容器が正常化すると、血流が改善しやすくなります。 ③ トムソンテクニックで骨盤・胸椎を整え、呼吸の通り道を確保  呼吸が深くなると、自律神経が整い血管も開きやすくなります。 ④ C2へのプレッシャー調整で中枢の興奮をリセット  交感神経の過緊張を落ち着かせ、全身に血が巡りやすい状態に導きます。 冷えは温めるだけでは根本改善しません。 「身体が温かさをキープできる状態」をつくることが重要です。 冬に手足が冷えやすい方は、ぜひ一度ご相談ください。